誰も知らない2

古典文法・せいようの日記。

だってブログは人だから。

 初代猫のぷうが死んで、ちょうど夏休み期間だったこともあり、趣味の断捨離モードに拍車がかかった。そしたら何だか文章も書きたくなったーので、断捨離for猫、ってブログを始めた。ちょうど二年前くらい。

 ブログってのは困ったことに、何だかすぐテーマを変えたくなる(のはわたしだけ?)。断捨離ネタ続かないなあ、と思って、これまたシュミの「SF」に替えてみたり、単なる「読書」にしてみたり。そうこうしているうちに新たな猫を迎えることになり、「猫」テーマの方は継続。ケガしていた前足を断脚し、三本足で我が家の家族になったサビ猫ちびは、そのとてつもない人懐っこさでわたしの最大の癒し(かつ最愛の存在!)となり、「断捨離for猫」改め「読書猫」のタイトルで、ブログの方は一年半ほど続けさせていただきました。

 当時はシゴトというか職場のほうでかなり停滞を感じていたのもあって、ブログに綴ることで色々発散していた部分と、正直なところ、下心(!)的なものもあった。モノカキを仕事にするなんて、無理なことは分かってるんですよ、もちろん。だけど、ちょっと夢見るきっかけになっちゃうところが、ブログにはある。ありますよね。

 でももちろん、全然甘くない。はてなブログのお題に書いて何度かIDコールしていただいたけれど、それだけではびっくりするくらい、反応が薄い(そうなんですよはてなさん!)。ブログ以外のSNSは全くやらないわたし。読者に増えていただこうとするなら、(とにかく書く、他には)自分のほうから読者登録やらスター付けやらをコツコツやるしかないーというのが、ここまでの、はてブロユーザーとしてのわたしの二年間の実感です。

 と、何だか自分で自分の首を絞めるスパイラルに入っちゃうんですね。「読書猫」だから、記事には必ずちびの写真か書籍の画像を入れよう、とか。読者になってくださった方は、きっと本か猫の記事が読みたい方々なんだから、ちょっとこの話題は避けておくか、とか。だんだん自由に書けない感じがし始めて、折しも三女の大学進学(上京)に伴うバタバタと、母の何度目かの認知症騒ぎと、自分の八年ぶりの転勤とが重なる春がやってきて、もう完全に、それまで書いてきた世界と、今書きたい(書ける)世界とのテイストがずれた。

 まあでもそれも、ずれた、と自分で思っただけなんだろうきっと。だけどとにかく、ぷつっと書けなくなった。忙しさもあった。書かなかった時期、丸々二ヶ月間くらいか。


 でも結局、長くはもたなかった。やっぱりなんか、書きたいんですね。非公開でいいか、って日記っぽく書き始めてみたりもしたけど、これまた全然続かない。ちょっとでいいんだけど、ほんのちょっとでも、やっぱり誰かに読んでもらいたい。一個でいいからスターつけてもらいたい。読んだよ、って。ちょっぴりだけど共感したよ、って。

 今落ち着きかけてる、何個目かのブログのタイトルは、「誰も知らない2」。もともとあったサブブログー自著である電子書籍からリンクを貼ってるーを成長させたもの。自分が書きたいことだけを書こう(今度は)、っていう意識と、若干の自虐と、さまよい感とが漂う(ミエミエの)タイトル、ですよねっ。

 最近はてなでやってる、「グループ」ってのは割にいいかも、と思っている。猫の記事は猫のグループに、ボードゲームの記事はゲームグループのタイムラインに、それぞれ掲載されるような仕組み。それぞれのグループに所属するブロガー間の交流を促すことが目的なんだろうが、わたしの場合、それより何より、その時書きたいことを、あまり読者様の嗜好とかそういうことを気にせずに書いてアップできるーところを魅力に感じている。

 わたしがブログを書く理由。それは、書きたいから。自分の書いた文章を、自分で読みたいから。それから、その次に。どなたか、人様に、読んでいただきたいから。

 そして、読んでくださったはてなブロガーさんの文章は、絶対に、読みに行きたくなる。どんな方がスターをつけてくださったのか、知りたくなるから。

 そう、結局、文は人だと、そういうことなのかも知れない。

 ブログは人だと。

 

特別お題「わたしがブログを書く理由